通知なしで強制撤去?トランクルームの荷物が処分された時の対処法

コラム

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トランクルームを利用していて、「久しぶりに倉庫に行ってみたら鍵が変えられていた」「連絡がつかない間に荷物が処分されていた」というトラブルは、実は珍しいことではありません。特に、料金の引き落としができておらず、気付かないうちに滞納状態になってしまっていた場合に起こり得ます。

「自分には通知が届いていない」「電話も来ていない」と思われるかもしれませんが、契約社会においては「知らなかった」では済まされない厳しい現実があります。

この記事では、通知なしで強制撤去されてしまった場合の法的解釈や、弁護士が介入した際の対処法について、実際のトラブル事例や契約の実態を交えて解説します。

この記事のポイント

  • 通知を見ていなくても強制処分が有効になる理由
  • 弁護士や債権回収会社が出てきた時の対処法
  • 「荷物は処分されていない」という言葉の真偽とリスク

「通知を見ていない」は通用しない?契約上の厳しい現実

まず結論から申し上げますと、手紙やショートメールを見ていないと主張しても、強制処分を覆すことは法的に非常に困難です。

なぜなら、トランクルームの契約書は運営会社を守るために、弁護士監修のもとで厳格に作られているケースが大半だからです。多くの契約約款には、「登録住所へ発送した時点で通知完了とみなす(到達主義ではなく発信主義に近い特約)」や、「〇ヶ月以上の滞納で即時解約・処分可能」といった条項が含まれています。

具体的には、今回のような事例で「ショートメールが届いていなかった」「手紙も見ていない」という状況があったとしても、会社側が「送信履歴」や「発送記録」を持っていれば、法的には「通知を行った」と判断される可能性が高いのです。

住所変更や番号変更の届け出漏れに注意引越しや携帯電話番号の変更をした際に、トランクルーム会社への変更届けを忘れていませんか?
もし届け出をしていない場合、旧住所や旧番号に連絡がいった時点で「通知義務を果たした」とみなされ、利用者側の過失が問われることになります。

つまり、実際に手元に届いたかどうかよりも、会社側が「契約書に基づき、登録された連絡先へ送る手続きをしたか」が重視されます。そのため、「見ていないから無効だ」という反論は、残念ながら通らないことがほとんどです。

弁護士事務所へ債権が移行した時点で覚悟すべきこと

管理会社から弁護士事務所へ対応が移行した段階で、話し合いによる円満な解決はほぼ不可能になると考えてください。

その理由は、この段階に入ると、あなたは「お客様」としてではなく、法的な回収対象である「債務者」として扱われるからです。弁護士や債権回収担当者は、感情ではなく「法律」と「契約書」、そして「数字(回収金額)」に基づいて淡々と事務処理を進めます。

前述の通り、今回のご相談内容には「弁護士から連絡がきて荷物は処分されて無いと言われ動揺してしまい何も聞けずに切った」とありました。しかし、その直後に「やはり処分されていた」となるケースも少なくありません。これは、現場(倉庫管理)と法務(弁護士)の間で情報のタイムラグが発生している際によく起こる現象です。

現場と法務の情報のズレ弁護士はあくまで書類上のデータを元に話をします。「まだ処分されていないはず」という発言は、あくまで「書類上で処分の完了報告が来ていない」という意味に過ぎないことがあります。
実際には現場ですでに廃棄業者が作業を終えていることもあり、この情報の錯綜が利用者にぬか喜びや混乱を与える原因となります。

このように、弁護士が出てきた時点で「情状酌量」を求めることは難しくなります。こちらがどれだけ「連絡が欲しかった」と訴えても、相手は「ルール通りに処理した」という一点張りになるでしょう。精神的な負担は大きいですが、感情的に対抗しても事態が好転することは稀です。

荷物を回収するか、処分を受け入れるかの二択

現状で打てる手は、荷物が奇跡的に残っていれば即座に全額を支払って回収するか、処分を受け入れて諦めるかのどちらかしかありません。

対抗するための法的根拠が、利用者側に極めて乏しいからです。滞納という契約違反(債務不履行)がある以上、受忍義務(我慢しなければならない義務)が生じると判断されることが一般的です。

具体的にどう動くべきかと言うと、もし「荷物は処分されていない」という言葉が真実であれば、一刻も早く滞納分と遅延損害金を支払い、荷物を引き上げる必要があります。逆に、すでに処分されてしまっていた場合は、残念ながらそれを取り戻す術はありません。

「勝手に捨てられた」と損害賠償請求をしたいと考える方もいらっしゃいますが、滞納期間の長さや契約内容を鑑みると、弁護士費用の方が高くつく上に、勝訴できる見込みも薄いというのが現実的な見解です。

今後の対応の分かれ道

  • 荷物が残っている場合:即座に入金し、その日のうちに搬出の確約を取る。
  • 荷物が無い場合:悔しい気持ちはあるが、これ以上の費用発生を防ぐために解約処理が完了しているか確認し、関係を断つ。

パルマなど管理会社の対応と口コミに見る実態

今回名前が挙がっているパルマ社に限らず、保証会社や管理会社の事務的な対応に対し、「冷たい」「ゴミ扱いされた」と感じる利用者は非常に多いです。

なぜこれほど対応が厳しいのかというと、トランクルーム事業において「滞納者への対応」は最もコストがかかる業務だからです。利益を確保するためには、滞納が発生した時点で機械的に処理を進めなければ、人件費や保管スペースの損失が膨らんでしまいます。そのため、対応がマニュアル化され、個別の事情を聞き入れる余地がなくなっているのです。

実際にインターネット上の口コミを見ても、「電話対応が高圧的だった」「問答無用で処分された」という不満の声は散見されます。しかし、企業側からすれば「契約通りの運用」を行っているに過ぎません。

教訓と対策相手側の「良心」や「温情」に期待するのは危険です。
もっと連絡を密にしてほしかったという気持ちは痛いほど分かりますが、ビジネスライクな相手には、こちらも「隙を見せない(滞納しない・連絡先を最新にする)」ことで自衛するしかありません。

まとめ

今回の件は、非常に辛い経験だったかと思います。しかし、記事全体を通してお伝えしてきた通り、契約と法律の壁は厚く、結果を覆すことは難しいと言わざるを得ません。

最後に、今回のポイントを整理します。

  • トランクルームの強制処分は、通知の不着に関わらず契約内容が優先される。
  • 弁護士が介入した時点で、顧客扱いではなくなるため、荷物の所有権を主張するのは難しくなる。
  • 情報が錯綜することもあるが、滞納がある以上、相手方のミスを追及するのは困難である。

納得がいかない対応であっても、滞納という事実は重く受け止めなければなりません。荷物が戻らないことは悔やまれますが、弁護士との話し合いで支払いを済ませ、法的な債務関係をクリアにできたことを「解決」とし、気持ちを切り替えていくことが、今のあなたにとって最善の選択かもしれません。

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