【Q&A】一生バレたくない荷物|トランクルームに預けて連絡を絶ったら、業者は処分してくれるのか?

コラム

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「誰にも見られたくない趣味のコレクションがある」
「家族には絶対に秘密にしたい書類や思い出の品がある」

トランクルームを利用される方の中には、このような「秘密の隠し場所」として活用している方も少なくありません。

そんな時、ふと頭をよぎるのが、「もし自分が死んだり、連絡を絶って支払いもしなくなったら、業者は勝手に中身を処分してくれるのではないか?」という期待です。誰にも見られずに闇に葬ってくれれば、秘密は守られるはずだと。

しかし、結論から申し上げますと、料金を滞納して連絡を絶つ行為は、家族に荷物がバレる「最大の引き金」となります。

この記事では、なぜ「放置」が危険なのか、契約の仕組みや法律の観点から、その残酷な結末について解説します。

結論:業者は勝手に処分できない。滞納は「家族への連絡」を招く

まず、最も重要な結論をお伝えします。

契約者が音信不通になり、料金を滞納し続けたとしても、トランクルーム運営会社が独断で荷物を勝手に処分することは、法律で厳しく制限されています。

これは法的に「自力救済の禁止」と呼ばれる原則があるためです。たとえ家賃(利用料)が未払いであっても、契約者の所有物を勝手に廃棄したり売却したりすることは、器物損壊罪や損害賠償請求のリスクがあるため、まともな運営会社であればあるほど行いません。

では、業者はどうするか?
当然、「未払いの料金を回収するため」にあらゆる手段を使って連絡を取ろうとします。これが、秘密がバレる第一歩となります。

この章のポイント

  • 「連絡を絶つ=契約終了・廃棄」ではありません。
  • 業者は法的なリスクを避けるため、勝手な処分は絶対に行いません。
  • 放置すればするほど、業者からの接触は激しくなります。

1ヶ月の滞納で「緊急事態」とみなされる

トランクルームの契約は、現在ほとんどがクレジットカード払いです。

銀行口座の残高不足や、カードの有効期限切れなどで引き落としができないと、決済代行会社から運営会社へすぐに通知がいきます。つまり、滞納は隠そうとしても即座にバレてしまうのです。

「本人」に繋がらなければ「緊急連絡先」へ

1ヶ月分の滞納が発生した時点で、まずは契約者本人の携帯電話やメールに督促の連絡が入ります。

ここで質問者様が想定されているように「連絡を無視」し続けるとどうなるでしょうか?
業者は「契約者と連絡が取れない」「事件や事故に巻き込まれた可能性がある(安否確認が必要)」と判断し、契約時に登録した「緊急連絡先」へ連絡を入れます。

緊急連絡先には、実家や配偶者、兄弟などを設定しているケースが大半でしょう。

最悪のシナリオ

運営会社から家族へ、以下のような電話が入ります。

「〇〇様(契約者)と連絡が取れず、利用料の引き落としもできておりません。安否の確認も兼ねてご連絡いたしました」

この一本の電話で、「あなたがトランクルームを借りていること」だけでなく「料金を滞納していること」まで、全て家族に知れ渡ってしまいます。

契約者が死亡しても荷物は「資産」として残る

次に、「もし契約者が亡くなっていた場合(死んでる可能性がある場合)」についてです。

「死んでしまえば、荷物はゴミ同然だから捨ててくれるだろう」と思われるかもしれませんが、これは大きな間違いです。

契約者が亡くなった瞬間、トランクルーム内の荷物は「ゴミ」ではなく、「相続人の資産(遺産)」へと変わります。

業者は「他人の資産」に手出しできない

たとえガラクタに見えるものであっても、法的には故人の財産の一部です。
そのため、運営会社は勝手に扉を開けて中身を捨てることはできません。もし勝手に捨ててしまい、後から遺族に「あの中には高価な骨董品があった」「重要な権利書があった」と言われれば、莫大な賠償責任を負うことになるからです。

したがって、業者は必ず「法定相続人(配偶者や子供など)」を探し出し、その指示を仰ぐことになります。

相続放棄された場合のみ例外も

家族全員が「相続放棄」をし、誰も荷物の権利を主張しなくなった場合に限り、最終的に法的続きを経て処分されることもありますが、そこに至るまでには数ヶ月〜数年の時間がかかります。

結局、家族が中身を確認することになる

業者が勝手に処分できない以上、最終的にその荷物をどうするか決めるのは、見つけ出された「あなたの家族」です。

相続するにせよ、解約して廃棄するにせよ、家族は必ず一度トランクルームの鍵を開け、中身を確認する必要があります。

「金目のものがあるかもしれない」「大事な遺品があるかもしれない」という善意、あるいは「早く片付けて解約しないと利用料がかかり続ける」という焦りから、家族は段ボールの一つ一つ、書類の一枚一枚まで目を通すことになるでしょう。

つまり、「一生バレたくない」と思って連絡を絶った結果、皮肉にも「遺品整理」という形で、最も詳細に中身を見られてしまうことになるのです。

まとめ

今回の疑問、「連絡を絶てば業者が勝手に処分してくれるか?」に対する答えと、そのリスクをまとめます。

  • 業者は処分しない:法的なリスクがあるため、勝手に捨てることはありません。
  • 滞納は即バレる:クレジットカードの未払いはすぐに発覚し、緊急連絡先(家族)へ通報されます。
  • 死後は遺産扱い:荷物は「資産」となり、家族が相続・処分の判断を迫られます。
  • 中身は見られる:処分を決める過程で、家族による中身の確認(遺品整理)が避けられません。

「誰にも見られたくないもの」を隠すためにトランクルームを使うのは有効な手段ですが、その最後を「放置」や「他力本願」にしてしまうと、秘密が守られるどころか、公になるリスクを高めてしまいます。

本当に一生バレたくないものがあるのであれば、元気なうちに自分で処分するか、あるいは弁護士や行政書士と「死後事務委任契約」を結び、死後に誰にも見せずに処分してもらうよう法的な手配をしておくことを強くおすすめします。

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